2017.2.11 No.231 Enshu Jazz Experimentのレポート
被災者のために私達が出来ることを続けましょう!
「被災地の人たちを忘れてはいけないよ」「節電しようね」と家族に言うのでもいいんです!
(オフィス・サロコン地図はここをクリック)
お寿司屋さんの駐車場に止めると駐車違反に問われますよ

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2月11日 19時開場 19時半開演
前代未聴の異形実験ジャズ集団
出 演:Enshu Jazz Experiment
福田梨沙(As) 福原大毅(Gt, Syn) 渡邊大地(Pf, Kb)
河合洋将(Bs, Syn) 三間大輔(Dr)
入場無料
会場:オフィスサロコン(オフィス・サロコン地図はここをクリック)
【サロコンファンの皆様へ 出演者からお便りです】
遠州地方を拠点に全国各地で独自のサウンドを発信し続ける、白衣を身にまとった異形の実験集団。
大胆なエフェクト、複雑なリズム、現代的なハーモニーが織りなす唯一無二の実験的ジャズがサロコンへ初登場!
実験所の所員 福田梨沙(As) 福原大毅(Gt, Syn) 実験所の所長さん 渡邊大地(Pf, Kb)


実験所の所員 河合洋将(Bs, Syn) 三間大輔(Dr)


実験的ジャズ 面白かったです。「面白おかしい」というのじゃなくて興味深いという方です。
福原さんは以前二度出ていただいてまして、彼のnetの情報などでこのバンドを知りました。
どんなことやってるか聴かせて、とおねだりしまして、音データをいただき
これは生演奏も聴きたい!ということで出演をお願いしました。
ただ、ワタクシ、実験的というやつには警戒感もあります。
簡単にいうと「独りよがり」「聴いて気持よくない」というのに結構出会うから。
そこそこのパソコンがあれば自分一人でバンド演奏を、実際には楽器弾けなくても作れちゃう。
Enshu Jazz Experimentは奇跡的に「聴いて楽しかった」バンドです。
勿論、こういうところはもうちょっと・・・というのが皆無ではないですけど、それでも
また聴きたい!
過去のサロコンでの、ホセと奥山さんのデュオとか、あえてピアノとドラムなしジャズトリオとか「実験的」ですよ。
(演奏してる彼らが「実験」という言葉を使うかどうかは別問題)
演奏者の切り結びがビンビン伝わってくるステージってホントに引き込まれます!

セットリストです。曲名の頭に「□」が付いているのはアレンジもの。
「■」が付いているのは彼らのオリジナルです。
なんと、今回は彼ら自身による「解説」(青い太文字は全て)付!
1st.set
□My Favourite Things
ミュージカル”The Sound Of Music”に使われ、ジャズのスタンダードとして無数のミュージシャンに演奏された、
言わずと知れた名曲をエクスペリメンタルにアレンジ。
極限まで歪ませたフルアコ・ギターに、7拍子のリズム・パターンや壮大でダイナミクスの効いた曲展開など、
ジェント的な要素を取り入れたインパクトの強い曲調で、このバンドのライブではオープニングの定番になっています。
この曲、JRの「そうだ京都行こう」でBGMに使われ、しっとり系のアレンジが映像と見事にハマったので
そういう曲なのね、と思われがちですが結構モダンジャズの大御所がいろいろにアレンジしてやってる曲です。
Enshu Jazz Experimentでは、まず残響たっぷりサックスのイントロのあと、ヘビメタ!?なギターが。
サックスが感じの佳いフレーズ吹くなぁ。ピアノもギターもちょっと切ない感じのフレーズ・音色出してきたりして
ドラムのガシガシ感と面白く対比されますね。これ好き!
MCで・・・入場のとき、お客さんに「お医者さん?」って声かけられましたけど
私たちは実験をする人で、公開実験なんです。
■Power Spot
同時進行する8分の5拍子と4分の5拍子を自在に行き来する、
今回がライブ初披露となった新オリジナル曲。
各自のエフェクト・ワークにもタイトル通りスピリチュアルな空気が感じられます。
タンタタンタ タタタン というリズムです。なんか、綺麗な曲。
ギターもサックスもピアノも割とノーマルな音色・音階。穏やかに聴けますね。
MCで・・・この曲は、人前で演奏するのは今回初めて。そしてメンバー紹介。
ピアノの所長が、オリジナル曲の殆どを作っています。

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■Hot Cool
HotなハートとCoolなマインドという意味が込められたオリジナル曲。
オーセンティックなジャズのビートとキャッチーなメロディに、ギター・ボコーダーやベースに掛けた深いディレイなどのエフェクト、
現代的で浮遊感のあるコード進行が融合した唯一の4ビート曲。
サックスから始まった曲、なんかキメキメ日本フュージョンの香り。と、思ったらsingsingsing風タムのソロ。
でも、全体のリズムはコテコテに跳ねてはいない、今のジャズ。
ドラムさんがサブスネアを鳴らすと思い切りデッドな音。しかも完全に8ビート。
ギターさんのボコーダー。ベースさんのなんだかいかにも意味ありげなソロ。
サックスのフレーズが手馴れた感じです。
MCで・・・所長は曲のタイトルをつけるのが遅くて、出来てしばらくしてから名前が付きます。
■Ribose
どこかノスタルジックな美しいメロディ・ラインが印象的なオリジナル曲。
古畑任三郎のテーマからメロディへとつながるイントロが秀逸。
このバンドの中ではアグレッシブなエフェクトも比較的少なめで、ECM系のような雰囲気も漂います。
曲名には意味はたいしてない、そうです。
メロディから情景やら風景が浮かぶような曲ですね。イントロ頭はサスペンス風味。
この部分って「私の好きなもの」ともつなげられそう。
曲が進むとなんだか青春っぽいフレーズも聴こえてきます。
MCで・・・リハは予備実験で、今やってるのは公開実験です。
各地のジャズフェスによく参加します。旅行とお酒が好きなので。
(こういう機材一杯バンドだと、ジャズフェスのバンド入替時間内にちゃんと準備できるのか心配)
■Chiki Chiki Bomber
元々ジャズロック風だったオリジナル曲をこのバンド用にダブ風アレンジ。
1コードという自由度の高いソロ構成とタイトル通り爆弾のように炸裂する過激なエフェクト・ワークが
17分という長尺の熱演を生み出しました。
今回一番多くの器材を投入した曲。
あれ?エレベが聴いたことのあるフレーズ弾いてる。スモーク・オン・ザ・ウォーター?
なのにサックスソロフレーズはどこかアニメっぽい。
サックスにもエフェクトかかる。ドラムさんもピアノさんもパーカッションな演奏。
エフェクトでフレーズが聴こえなくなること多々あり。これも実験計画のうち?

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2nd.set
■Overdrive
ディミニッシュ・コードが印象的なドラムンベース風のオリジナル曲。
シンセベースをフィーチャーし、ギターもピッチを検出してシンセから音を鳴らすなど、一番エレクトロニックな曲。
サックスにはスライサーをかけて、細かいビートをより強調しています。
シンセベースを弾いてるところ。 所長さんがピアノの上のエレキ箱をグリグリしてるところ
↓ ↓


高速シェイクのドラム。ベースさんはシンセベースとアコースティックを行ったり来たり。
曲全体が’90年代テクノ風味一杯でギターもシンセをかましています。
しかし、やっぱり火サス的フレーズがも多々聴こえてきます。楽しめる違和感というやつでしょうか。
サックスがテケテケ言ってるのは「スライサー」とかいうエレキテルをかましてるからだそうです。
エレピがチョワチョワと鳴り、エフェクト知らずはドラムさんだけ。
MCで・・・2nd.は1st.よりもホットな曲が多いです。

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■Chromagram
12小節の尺で半音ずつ下がるベース・ラインに加え、メロディ・ラインにも12音階全てを取り入れたコンセプチュアルなオリジナル曲。
目まぐるしく変わる調性とオンビート/オフビートが柔軟に入れ替えられる5拍子のビート、
さらに循環し続けるコード進行が何ともいえない浮遊感を生み出しています。
「クロマグラム」 クロマグロに聞こえました。高級すしネタか?と思いましたが所長さんの解説が入り間違いに気づく。
「12音階のコードを全部使ってやろうと。5拍子で、コードが目まぐるしく変化します。我々にふさわしいかと」
ドラムは高速5拍子。
サックス・ギターはアコースティック音色で。
所長さんも生ピアノでしたが曲への溶け方が美味しかったです!
MCで・・・前後半あるというような長いライブをやった経験がありません。
曲はあるんですが、MCネタがなくって。
■Go Into Action
太陽にほえろのテーマをイントロに、独特な訛りのあるドラムのグルーブやボコーダーをフィーチャーした、
最近トレンドのヒップホップ・ジャズへと展開していくオリジナル曲。
キーボードにかけたディレイのタイム操作によりスクラッチ風の効果を生み出しています。
歌ってるんじゃなくてボコーダーつかってるところ
↓


なんか「クラブ風味」。生ピで。サックスのフレーズはまたもやTVパロ。
ギターはボコーダー使います。
ドラムのリズムがシェイクでこれも和ファンクか?
ドラムさん、途中ハーフタイムシャッフルでしかもアクセント位置を半拍ずらすといういやらしくもキレイな技!
■Police In Wonderland
ジャズ・スタンダードの”Alice In Wonderland”をモチーフに、ワンダーランドへ迷い込んだポリス(?)を
イメージして作られたオリジナル曲。
ギターはエフェクトでギターシンセ風のサウンドを作っています。お気づきの通り所長は刑事ものがお好きなようです笑。
前の曲から連続で。
生ピアノで王子様風だったんですが、あれ?そのままだんだんヘビーに!
演奏前に曲名聴かされなかったので勝手に情景を想像すると
朝靄のなかガタイのごつい男が、希望と勇気に満ちて大股でずいずいと歩いて行く姿が。
作曲者の意図と大体合ってましたね。
エフェクターグリグリ
↓

□千本桜
ボーカロイドの定番曲を7拍子にアレンジ。
印象的なリフに乗ったドラム・ソロからつながるエンディングで、原曲のスラッシュ・ビートを活かしつつ
奇数拍子で裏と表が入れ替わるドラム・パターンの仕掛けにも注目です。
高速7拍。ところどころ15拍進行に聞こえたりする。
ドラムソロが強烈。手数とか音量じゃなくて、変態リズムなところ。
彼は凄い!!
ジャズ好きな方々はこういう曲知らないと思いますので参考動画を
↓
En.
□Tell Me A Bedtime Story
オーセンティックなジャズ系だけでなくクラブ・ジャズ系ミュージシャンにも多く取り上げられるHerbie Hancockの名曲を
ボコーダー・フィーチャーでカバー
おおーー 黒いぞ!ワシの好きな味だー
エレピとギターのボコーダーで導入です。
ギターの風味はしっかり生きてるというかフレーズがいかにもギターのものですね。
エレピも、まさにエレピ音でどこか80年代。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リハコーナー と 楽屋裏コーナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メンバーは全員本業を持ってる兼業ミュージシャンです 浜松在住3名(全員楽器メーカー)名古屋在住2名です
楽器情報はリハ画像のあとにどっさりと!


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サックス福田さんのことをふみどんが「カワイイかわいい」と。
今回使用された楽器類のお話を聞かせてもらいました。
サックス福田さん

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サックスはどこのなんという銘柄ですか?いつ頃どこで入手?
「Buffet CramponのPrestigeというモデルです。大学に入学した時なので、2007年に福岡で購入しました。
出身は福岡県北九州市なんです。」

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今回一番多く使ったエフェクターはなんというやつで画像のどれ?
「BossのDD-20というデジタルディレイです。画像下の中央の白いやつです。」
リバーブ以外のエフェクターで使ったのはどれでなんていうやつ?
「リバーブは自分ではかけてません。PAさんにお任せしています。
エフェクトは、ディレイ(Boss DD-20)、ピッチシフター、フランジャー(Boss VE-20)、スライサー(Boss SL-20)です。
ボーカルエフェクター以外はギター福原さんからの借り物です笑
先日、オーディオテクニカのマイクプリアンプを買ったので、ギター用のエフェクターも使えるようになって、幅が広がりました。」
ギター福原さん

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「①ギター:D'Angelico NYL-5
センターブロックが入っていないフルアコ構造ですが、ボディ厚はセミアコのように薄く、
フルアコならではの豊かなレスポンスと空間系エフェクトを使ってもハウリングしにくい使い勝手の良さを兼ね備えています。
アンプ:Polytone Mini Brute2
ジャズ・ギター・アンプの定番中の定番で、古き良き正統派からコンテンポラリーまで様々なギタリストが使っています。
中域の特性やピッキングへの反応に独特の個性があり、手に入りにくくなってきている今でも根強いファンが多いです。」

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「②シンセはJD-Xiです。実はボコーダーにはシンセを一切使っておらず、足元のギター用ボコーダー、BOSSのVO-1を使用しています。
(下の画像の右上の赤いペダル)

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シンセは主に”Auto Note”という機能を使っています。これはギターから入力されたピッチを検出してシンセの音源を鳴らすものです。
ステレオアウト仕様のBOSSのMO-2(上段右から2つ目の水色のペダル)の片チャンネルからシンセに接続、
後段の歪みペダル(Eastern Sound DeviceのOver Driver)のボリュームを0にしてギターのミュート用に使っています。
”Auto Note”のシンセサウンドはOver Driveと千本桜で使用しました。
それ以外にはChiki Chiki Bomberで”Sound Hold”機能を使って音を伸ばしっぱなしにし、
フィルターやリング・モジュレーターをぐりぐり動かしてアバンギャルドな効果を出しています。」
ピアノ、Kb渡邊所長さん

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「所長さんへ質問 ①エレピに載せてあるのはDL4ディレイですか?
→DL4です。
(以下福原補足)フィードバックやタイムつまみをリアルタイムに手でコントロールすることによって、
発振させたりピッチを変えてスクラッチのような効果を作り出しています。」
ベース河合さん

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「ソリッド メーカ:ATELIERZ 銘柄:DAL-5。 2011年にATELIERZに直接オーダーして作ってもらいました
アコベ メーカ:Michael Glass 2008年製 2012年ごろ、代々木の高崎弦楽器工房で入手しました。
Q.二つのアンプはそれぞれどう接続?

A.エレベとウッドはBossのラインセレクタ経由でMarkKBassにつないでます。
シンベは、シンベ→bluetooth接続でiphone→iphoneのイヤホン端子からPhil Jonesにつないでます。
シンセベース↓

アンプ
(左)Markbass/Mini CMD 121P。軽量ながら300W!路上、ライブハウス、ホールで使用します。
(右)Phil Jones Bass/Bass Cub Red。軽量ながら100W!見た目もしゃれおつ。
小さいカフェやバーとかでズージャやるときに重宝します。
Q.KORGのシンセベースの音源は何ですか?
A.IK Multimediaの『Sample Tank』というソフトシンセです。
(福原補足)iPhoneの中でSample Tankを立ち上げてBluetoothで接続したMIDI キーボードから鳴らしています。」
ドラム三間さん
最初から最後まで生楽器しか演奏しなかったのは彼だけ!

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「メインのスネア①特にモデル名とか見当たらないです。。もらいものです。年代物ですが、ビンテージとかではないです。」
6本ラグでした。ラグの形状・本数はロックンローラーモデルや(最安価の)バレンシアモデルなどと同じです。
ヘッドが新しいのもあるでしょうが、とにかく元気でパリパリな音がします。
文字がなんだか新しいのでエンブレムは張り替えたかな、とこれは管理人の想像です。

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ドラムセットの太鼓類はPEARLの混成で、メインスネアとバスドラ、フロアは「PEARL ロックンローラーモデル」
タムは二つとも「PEARL チャレンジャーモデル」でした。
バスドラは20”で、中に思い切りクッションを押し込んでいます。
しかし鳴りはシェルがなかなかよく鳴っており、ペタペタの音ではありませんでした。
(私が持ってたY社のYD3000よりいい音)
タムの裏側がコーテッドで社名スタンプがない!
このヘッドはもしかしたら当時のままかも!

そして左手側のサブスネアはヤマハのメイプルカスタム・アブソリュートでした。
これの打面にすっぽりと布をかぶせて音を殺しまくり、メインのパリパリ音とはっきりと違う音にして
1曲の中で使い分けし変化をつけていました。

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「シンバル類
HH Bottom:Zildjian K EFX 16" HH Top:Zildjian K Dark Crash Thin 16"
座って左クラッシュ
下:SABIAN AAX O-Zone Splash 12"
上:SABIAN AAX Splash 6"
右手前
SABIAN CHOPPER 12"
Ride重ね
下:IMPRESSION DRY JAZZ 22"
上:IMPRESSION DRY JAZZ 20"
一番右
SABIAN AAX O-Zone Crash 16" ガムテープミュートがポイント!
初めて見る、とんでもないシンバルの使い方です!
ハイハットが上下とも16”
ライドが2枚重ね!
クラッシュのガムテープミュートが、なんとシンバルの縁から垂れ下がるように貼ってある!
なのでショットすると、ガムテがヒラヒラ――。
ペダル Pearl POWER SHIFTER Eliminator P-2000C
ブラシ VicFirth AMERICAN CLASSIC 7A
ロッド REGAL Tip 594P Ed Thigpen」
ヒジョーに楽しめました!
今回の楽屋お弁当ふみどん作サンドイッチ

オフィスサロコンの場所とお客様駐車場情報はこちら
↑ここ以外には駐車しないで下さいね!
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オフィスサロコンは磐田市の後援によりヤマハ発動機軽音楽部が主催しています。
問合せは080-5121-9942 tamadaまで
サロコンの感想・ご意見は「コメント」から入力して下さい。
初回サロコンからの記録は「サロコン歴史資料館」でどうぞ。
サロコンでおなじみの出演者さん達の10年前のお姿が見られます
私自身の個人的宣伝です
↓
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レンタルスタジオ浜松近辺での穴場オフィスサロコン お問合せはtamada 080-5121-9942 tamadamassalocon@yahoo.co.jp
磐田「サロコン情報室」で前回までのサロコンの様子が見られます。
被災者のために私達が出来ることを続けましょう!
「被災地の人たちを忘れてはいけないよ」「節電しようね」と家族に言うのでもいいんです!
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2月11日 19時開場 19時半開演
前代未聴の異形実験ジャズ集団
出 演:Enshu Jazz Experiment
福田梨沙(As) 福原大毅(Gt, Syn) 渡邊大地(Pf, Kb)
河合洋将(Bs, Syn) 三間大輔(Dr)
入場無料
会場:オフィスサロコン(オフィス・サロコン地図はここをクリック)
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遠州地方を拠点に全国各地で独自のサウンドを発信し続ける、白衣を身にまとった異形の実験集団。
大胆なエフェクト、複雑なリズム、現代的なハーモニーが織りなす唯一無二の実験的ジャズがサロコンへ初登場!
実験所の所員 福田梨沙(As) 福原大毅(Gt, Syn) 実験所の所長さん 渡邊大地(Pf, Kb)


実験所の所員 河合洋将(Bs, Syn) 三間大輔(Dr)


実験的ジャズ 面白かったです。「面白おかしい」というのじゃなくて興味深いという方です。
福原さんは以前二度出ていただいてまして、彼のnetの情報などでこのバンドを知りました。
どんなことやってるか聴かせて、とおねだりしまして、音データをいただき
これは生演奏も聴きたい!ということで出演をお願いしました。
ただ、ワタクシ、実験的というやつには警戒感もあります。
簡単にいうと「独りよがり」「聴いて気持よくない」というのに結構出会うから。
そこそこのパソコンがあれば自分一人でバンド演奏を、実際には楽器弾けなくても作れちゃう。
Enshu Jazz Experimentは奇跡的に「聴いて楽しかった」バンドです。
勿論、こういうところはもうちょっと・・・というのが皆無ではないですけど、それでも
また聴きたい!
過去のサロコンでの、ホセと奥山さんのデュオとか、あえてピアノとドラムなしジャズトリオとか「実験的」ですよ。
(演奏してる彼らが「実験」という言葉を使うかどうかは別問題)
演奏者の切り結びがビンビン伝わってくるステージってホントに引き込まれます!

セットリストです。曲名の頭に「□」が付いているのはアレンジもの。
「■」が付いているのは彼らのオリジナルです。
なんと、今回は彼ら自身による「解説」(青い太文字は全て)付!
1st.set
□My Favourite Things
ミュージカル”The Sound Of Music”に使われ、ジャズのスタンダードとして無数のミュージシャンに演奏された、
言わずと知れた名曲をエクスペリメンタルにアレンジ。
極限まで歪ませたフルアコ・ギターに、7拍子のリズム・パターンや壮大でダイナミクスの効いた曲展開など、
ジェント的な要素を取り入れたインパクトの強い曲調で、このバンドのライブではオープニングの定番になっています。
この曲、JRの「そうだ京都行こう」でBGMに使われ、しっとり系のアレンジが映像と見事にハマったので
そういう曲なのね、と思われがちですが結構モダンジャズの大御所がいろいろにアレンジしてやってる曲です。
Enshu Jazz Experimentでは、まず残響たっぷりサックスのイントロのあと、ヘビメタ!?なギターが。
サックスが感じの佳いフレーズ吹くなぁ。ピアノもギターもちょっと切ない感じのフレーズ・音色出してきたりして
ドラムのガシガシ感と面白く対比されますね。これ好き!
MCで・・・入場のとき、お客さんに「お医者さん?」って声かけられましたけど
私たちは実験をする人で、公開実験なんです。
■Power Spot
同時進行する8分の5拍子と4分の5拍子を自在に行き来する、
今回がライブ初披露となった新オリジナル曲。
各自のエフェクト・ワークにもタイトル通りスピリチュアルな空気が感じられます。
タンタタンタ タタタン というリズムです。なんか、綺麗な曲。
ギターもサックスもピアノも割とノーマルな音色・音階。穏やかに聴けますね。
MCで・・・この曲は、人前で演奏するのは今回初めて。そしてメンバー紹介。
ピアノの所長が、オリジナル曲の殆どを作っています。


■Hot Cool
HotなハートとCoolなマインドという意味が込められたオリジナル曲。
オーセンティックなジャズのビートとキャッチーなメロディに、ギター・ボコーダーやベースに掛けた深いディレイなどのエフェクト、
現代的で浮遊感のあるコード進行が融合した唯一の4ビート曲。
サックスから始まった曲、なんかキメキメ日本フュージョンの香り。と、思ったらsingsingsing風タムのソロ。
でも、全体のリズムはコテコテに跳ねてはいない、今のジャズ。
ドラムさんがサブスネアを鳴らすと思い切りデッドな音。しかも完全に8ビート。
ギターさんのボコーダー。ベースさんのなんだかいかにも意味ありげなソロ。
サックスのフレーズが手馴れた感じです。
MCで・・・所長は曲のタイトルをつけるのが遅くて、出来てしばらくしてから名前が付きます。
■Ribose
どこかノスタルジックな美しいメロディ・ラインが印象的なオリジナル曲。
古畑任三郎のテーマからメロディへとつながるイントロが秀逸。
このバンドの中ではアグレッシブなエフェクトも比較的少なめで、ECM系のような雰囲気も漂います。
曲名には意味はたいしてない、そうです。
メロディから情景やら風景が浮かぶような曲ですね。イントロ頭はサスペンス風味。
この部分って「私の好きなもの」ともつなげられそう。
曲が進むとなんだか青春っぽいフレーズも聴こえてきます。
MCで・・・リハは予備実験で、今やってるのは公開実験です。
各地のジャズフェスによく参加します。旅行とお酒が好きなので。
(こういう機材一杯バンドだと、ジャズフェスのバンド入替時間内にちゃんと準備できるのか心配)
■Chiki Chiki Bomber
元々ジャズロック風だったオリジナル曲をこのバンド用にダブ風アレンジ。
1コードという自由度の高いソロ構成とタイトル通り爆弾のように炸裂する過激なエフェクト・ワークが
17分という長尺の熱演を生み出しました。
今回一番多くの器材を投入した曲。
あれ?エレベが聴いたことのあるフレーズ弾いてる。スモーク・オン・ザ・ウォーター?
なのにサックスソロフレーズはどこかアニメっぽい。
サックスにもエフェクトかかる。ドラムさんもピアノさんもパーカッションな演奏。
エフェクトでフレーズが聴こえなくなること多々あり。これも実験計画のうち?


2nd.set
■Overdrive
ディミニッシュ・コードが印象的なドラムンベース風のオリジナル曲。
シンセベースをフィーチャーし、ギターもピッチを検出してシンセから音を鳴らすなど、一番エレクトロニックな曲。
サックスにはスライサーをかけて、細かいビートをより強調しています。
シンセベースを弾いてるところ。 所長さんがピアノの上のエレキ箱をグリグリしてるところ
↓ ↓


高速シェイクのドラム。ベースさんはシンセベースとアコースティックを行ったり来たり。
曲全体が’90年代テクノ風味一杯でギターもシンセをかましています。
しかし、やっぱり火サス的フレーズがも多々聴こえてきます。楽しめる違和感というやつでしょうか。
サックスがテケテケ言ってるのは「スライサー」とかいうエレキテルをかましてるからだそうです。
エレピがチョワチョワと鳴り、エフェクト知らずはドラムさんだけ。
MCで・・・2nd.は1st.よりもホットな曲が多いです。


■Chromagram
12小節の尺で半音ずつ下がるベース・ラインに加え、メロディ・ラインにも12音階全てを取り入れたコンセプチュアルなオリジナル曲。
目まぐるしく変わる調性とオンビート/オフビートが柔軟に入れ替えられる5拍子のビート、
さらに循環し続けるコード進行が何ともいえない浮遊感を生み出しています。
「クロマグラム」 クロマグロに聞こえました。高級すしネタか?と思いましたが所長さんの解説が入り間違いに気づく。
「12音階のコードを全部使ってやろうと。5拍子で、コードが目まぐるしく変化します。我々にふさわしいかと」
ドラムは高速5拍子。
サックス・ギターはアコースティック音色で。
所長さんも生ピアノでしたが曲への溶け方が美味しかったです!
MCで・・・前後半あるというような長いライブをやった経験がありません。
曲はあるんですが、MCネタがなくって。
■Go Into Action
太陽にほえろのテーマをイントロに、独特な訛りのあるドラムのグルーブやボコーダーをフィーチャーした、
最近トレンドのヒップホップ・ジャズへと展開していくオリジナル曲。
キーボードにかけたディレイのタイム操作によりスクラッチ風の効果を生み出しています。
歌ってるんじゃなくてボコーダーつかってるところ
↓


なんか「クラブ風味」。生ピで。サックスのフレーズはまたもやTVパロ。
ギターはボコーダー使います。
ドラムのリズムがシェイクでこれも和ファンクか?
ドラムさん、途中ハーフタイムシャッフルでしかもアクセント位置を半拍ずらすといういやらしくもキレイな技!
■Police In Wonderland
ジャズ・スタンダードの”Alice In Wonderland”をモチーフに、ワンダーランドへ迷い込んだポリス(?)を
イメージして作られたオリジナル曲。
ギターはエフェクトでギターシンセ風のサウンドを作っています。お気づきの通り所長は刑事ものがお好きなようです笑。
前の曲から連続で。
生ピアノで王子様風だったんですが、あれ?そのままだんだんヘビーに!
演奏前に曲名聴かされなかったので勝手に情景を想像すると
朝靄のなかガタイのごつい男が、希望と勇気に満ちて大股でずいずいと歩いて行く姿が。
作曲者の意図と大体合ってましたね。
エフェクターグリグリ
↓

□千本桜
ボーカロイドの定番曲を7拍子にアレンジ。
印象的なリフに乗ったドラム・ソロからつながるエンディングで、原曲のスラッシュ・ビートを活かしつつ
奇数拍子で裏と表が入れ替わるドラム・パターンの仕掛けにも注目です。
高速7拍。ところどころ15拍進行に聞こえたりする。
ドラムソロが強烈。手数とか音量じゃなくて、変態リズムなところ。
彼は凄い!!
ジャズ好きな方々はこういう曲知らないと思いますので参考動画を
↓
En.
□Tell Me A Bedtime Story
オーセンティックなジャズ系だけでなくクラブ・ジャズ系ミュージシャンにも多く取り上げられるHerbie Hancockの名曲を
ボコーダー・フィーチャーでカバー
おおーー 黒いぞ!ワシの好きな味だー
エレピとギターのボコーダーで導入です。
ギターの風味はしっかり生きてるというかフレーズがいかにもギターのものですね。
エレピも、まさにエレピ音でどこか80年代。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リハコーナー と 楽屋裏コーナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メンバーは全員本業を持ってる兼業ミュージシャンです 浜松在住3名(全員楽器メーカー)名古屋在住2名です
楽器情報はリハ画像のあとにどっさりと!






サックス福田さんのことをふみどんが「カワイイかわいい」と。
今回使用された楽器類のお話を聞かせてもらいました。
サックス福田さん


サックスはどこのなんという銘柄ですか?いつ頃どこで入手?
「Buffet CramponのPrestigeというモデルです。大学に入学した時なので、2007年に福岡で購入しました。
出身は福岡県北九州市なんです。」


今回一番多く使ったエフェクターはなんというやつで画像のどれ?
「BossのDD-20というデジタルディレイです。画像下の中央の白いやつです。」
リバーブ以外のエフェクターで使ったのはどれでなんていうやつ?
「リバーブは自分ではかけてません。PAさんにお任せしています。
エフェクトは、ディレイ(Boss DD-20)、ピッチシフター、フランジャー(Boss VE-20)、スライサー(Boss SL-20)です。
ボーカルエフェクター以外はギター福原さんからの借り物です笑
先日、オーディオテクニカのマイクプリアンプを買ったので、ギター用のエフェクターも使えるようになって、幅が広がりました。」
ギター福原さん



「①ギター:D'Angelico NYL-5
センターブロックが入っていないフルアコ構造ですが、ボディ厚はセミアコのように薄く、
フルアコならではの豊かなレスポンスと空間系エフェクトを使ってもハウリングしにくい使い勝手の良さを兼ね備えています。
アンプ:Polytone Mini Brute2
ジャズ・ギター・アンプの定番中の定番で、古き良き正統派からコンテンポラリーまで様々なギタリストが使っています。
中域の特性やピッキングへの反応に独特の個性があり、手に入りにくくなってきている今でも根強いファンが多いです。」


「②シンセはJD-Xiです。実はボコーダーにはシンセを一切使っておらず、足元のギター用ボコーダー、BOSSのVO-1を使用しています。
(下の画像の右上の赤いペダル)


シンセは主に”Auto Note”という機能を使っています。これはギターから入力されたピッチを検出してシンセの音源を鳴らすものです。
ステレオアウト仕様のBOSSのMO-2(上段右から2つ目の水色のペダル)の片チャンネルからシンセに接続、
後段の歪みペダル(Eastern Sound DeviceのOver Driver)のボリュームを0にしてギターのミュート用に使っています。
”Auto Note”のシンセサウンドはOver Driveと千本桜で使用しました。
それ以外にはChiki Chiki Bomberで”Sound Hold”機能を使って音を伸ばしっぱなしにし、
フィルターやリング・モジュレーターをぐりぐり動かしてアバンギャルドな効果を出しています。」
ピアノ、Kb渡邊所長さん


「所長さんへ質問 ①エレピに載せてあるのはDL4ディレイですか?
→DL4です。
(以下福原補足)フィードバックやタイムつまみをリアルタイムに手でコントロールすることによって、
発振させたりピッチを変えてスクラッチのような効果を作り出しています。」
ベース河合さん


「ソリッド メーカ:ATELIERZ 銘柄:DAL-5。 2011年にATELIERZに直接オーダーして作ってもらいました
アコベ メーカ:Michael Glass 2008年製 2012年ごろ、代々木の高崎弦楽器工房で入手しました。
Q.二つのアンプはそれぞれどう接続?

A.エレベとウッドはBossのラインセレクタ経由でMarkKBassにつないでます。
シンベは、シンベ→bluetooth接続でiphone→iphoneのイヤホン端子からPhil Jonesにつないでます。
シンセベース↓

アンプ
(左)Markbass/Mini CMD 121P。軽量ながら300W!路上、ライブハウス、ホールで使用します。
(右)Phil Jones Bass/Bass Cub Red。軽量ながら100W!見た目もしゃれおつ。
小さいカフェやバーとかでズージャやるときに重宝します。
Q.KORGのシンセベースの音源は何ですか?
A.IK Multimediaの『Sample Tank』というソフトシンセです。
(福原補足)iPhoneの中でSample Tankを立ち上げてBluetoothで接続したMIDI キーボードから鳴らしています。」
ドラム三間さん
最初から最後まで生楽器しか演奏しなかったのは彼だけ!


「メインのスネア①特にモデル名とか見当たらないです。。もらいものです。年代物ですが、ビンテージとかではないです。」
6本ラグでした。ラグの形状・本数はロックンローラーモデルや(最安価の)バレンシアモデルなどと同じです。
ヘッドが新しいのもあるでしょうが、とにかく元気でパリパリな音がします。
文字がなんだか新しいのでエンブレムは張り替えたかな、とこれは管理人の想像です。


ドラムセットの太鼓類はPEARLの混成で、メインスネアとバスドラ、フロアは「PEARL ロックンローラーモデル」
タムは二つとも「PEARL チャレンジャーモデル」でした。
バスドラは20”で、中に思い切りクッションを押し込んでいます。
しかし鳴りはシェルがなかなかよく鳴っており、ペタペタの音ではありませんでした。
(私が持ってたY社のYD3000よりいい音)
タムの裏側がコーテッドで社名スタンプがない!
このヘッドはもしかしたら当時のままかも!

そして左手側のサブスネアはヤマハのメイプルカスタム・アブソリュートでした。
これの打面にすっぽりと布をかぶせて音を殺しまくり、メインのパリパリ音とはっきりと違う音にして
1曲の中で使い分けし変化をつけていました。


「シンバル類
HH Bottom:Zildjian K EFX 16" HH Top:Zildjian K Dark Crash Thin 16"
座って左クラッシュ
下:SABIAN AAX O-Zone Splash 12"
上:SABIAN AAX Splash 6"
右手前
SABIAN CHOPPER 12"
Ride重ね
下:IMPRESSION DRY JAZZ 22"
上:IMPRESSION DRY JAZZ 20"
一番右
SABIAN AAX O-Zone Crash 16" ガムテープミュートがポイント!
初めて見る、とんでもないシンバルの使い方です!
ハイハットが上下とも16”
ライドが2枚重ね!
クラッシュのガムテープミュートが、なんとシンバルの縁から垂れ下がるように貼ってある!
なのでショットすると、ガムテがヒラヒラ――。
ペダル Pearl POWER SHIFTER Eliminator P-2000C
ブラシ VicFirth AMERICAN CLASSIC 7A
ロッド REGAL Tip 594P Ed Thigpen」
ヒジョーに楽しめました!
今回の楽屋お弁当ふみどん作サンドイッチ

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