2017.1.14 No.230 森山瑞樹OrganQuartetのレポート
被災者のために私達が出来ることを続けましょう!
「被災地の人たちを忘れてはいけないよ」「節電しようね」と家族に言うのでもいいんです!
(オフィス・サロコン地図はここをクリック)
お寿司屋さんの駐車場に止めると駐車違反に問われますよ
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浜松を代表するジャズオルガンカルテット
出演:森山瑞樹OrganQuartett
sax森山瑞樹 tp平岡 新 org奥山福太郎 ds堀 算晃
【出演者からサロコンファンの皆様へ】
実力派フロント陣、フレッシュな若手ドラマー、本格的なオルガンサウンド、という絶妙な組み合わせで好評をいただいている森山瑞樹OrganQuartett、
ぜひサロコンでの演奏もお楽しみください!
tp平岡 新(左) sax森山瑞樹
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org奥山福太郎(左) ds堀 算晃(右)
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初めてサロコンへのご出演。
実は、ユニットとしての演奏を一度も聴いたことがなかったのですが、
オルガンを弾いてる奥山さんはサロコンのほぼ常連。
かつてorg/jazzというユニット(これっきり?)でも出てくださってますし⇒
http://salocontama.hamazo.tv/e4932553.html
つい昨年9月のpianoとsaxのデュオという異色のユニットでも⇒
http://salocontama.hamazo.tv/e7045982.html
演奏してくれてて、常に挑戦的な演奏を聴かせてくれています。
なので、外れなどあるわけがない!確信してご出演依頼いたしました。
結果は
大当たり!!
いやぁ よくまあ、こんなアレンジを考え付くなというような曲構成でした。
ジャズって言うからにはこれくらいやって欲しいんですよねー。
朝からの雪で外は冷え切ってましたが、満席のお客様とワタクシの心はサイコーに熱くなっていたのでありました!
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楽器の略号はこうなっています。S.sax=ソプラノサックス A.sax=アルトサックス tp=トランペット flh=フリューゲルホーン
1st.set
1. On Green Dolphin Street S.sax,tp
ワタクシ、ある事情でこの曲はリハでは聴きましたが本番はエンディングしか聴いておりません
なので、PA川田に泣きついてMC用MICから入った音を聴かせてもらい、やっと書けました。
イントロが独特ですねー。
まずオルガンからで、次にドラムが入りますがここまででは何が始まるのか分かりません。
トランペットが入ってテーマになって「あーーそうか」。
リズム進行は通常通りのアフロと4ビートの行ったり来たり。
2. Up Jumped Spring A.sax,flh
3拍子の曲。初めて聴いた曲です。こう見えてもジャズ詳しくない!
ほんわかしたメロディですね。頭はフロント二人のアンサンブルで始まります。
フリューゲルホーンの音色がメロディに合いますねー。
そしてオルガン⇒サックス⇒フリューゲルホーン⇒4bars。
もとはどんな曲なのか参考に。
平岡さん、雪のため車が出せず電車でいらっしゃったそうで大変でした。
駅に送り迎えの森山さん、感謝!
3. Soul Eyes S.saxのみ
バラードです。
ソプラノサックスの長いソロから。ビックリするほど長い!
続いてねっとりとした感じで鍵盤とドラムが入る。
Hammondらしい音色のバッキングが凄くいい。
ロータリースピーカー風のエフェクトがたまらーん!
今、これを書くためにyoutubeのコルトレーンの演奏を聴いてますが、
ワタシはサロコンのこの時の演奏のほうがいいなぁ!(文句あるか!)
4. Hot House A.sax,tp
この曲は、別の曲のコード進行を持ってきて、別のメロディを載せてあるというものだそうです。
サックスソロの時、伴奏はドラムだけ!
トランペットソロの時、なんとドラムの刻んでいるリズムの1/2速で演奏。
というか、アクセント位置を間引いて、そう聴こえるように吹いてる。
聴いてて不思議な感じだし、いきなりの変化で心がふわっと、
エレベーターが突然落下始めたみたいな感覚になります。
こういうリズムの捉え方がお好きなバンド(ワタシも大好き!)のようで、後半もやってくれます!
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2nd.set
1. Funk In Deep Freeze A.sax,tp
若干スロー目でなんか「カッコイイ」雰囲気を持った曲です。
夜の裏通りにある(喧しくない)BARで、まっとうな蒸留酒をチビチビやってると
どこからともなく聴こえるJazzという「いかにも」な曲です。
オルガンの音色がこの曲のバッキングにぴったりですわ。
近い雰囲気の参考音源(サロコンでの演奏はもっとネットリ系。そこが良いのです!)
↓
森山さんのMC
このバンドはオルガン。 ピアノじゃない、にこだわる。
バンド名は仮のもので、仮のまま1年経ってしまったそうです。
そして奥山さんによるオルガンのお話。
音色は変えられるが、基本的にオルガンの音しか出ない。
ジャズオルガンでは、左手でベースを弾くのが基本。
電子オルガンの人は足(ペダル)で弾くが、ちょっと当てぶりの人もいる。
続いて堀さんによるドラムのお話
ドラムは小ぶりで音も高めのもの。ジャズならではです。
2. Just Friends A.sax,flh
今までサロコンに出たジャズの方々もあんまりやってない。
そういう曲をとっても「ライトな感じ」で聴かせてくれました。
甘めで炭酸の入った、女性が好きそうなカクテルを思わせます。
いいなぁ、こういう雰囲気。
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3. Misty flhのみ
フリューゲルホーンのみで。しかも、なんとボサにアレンジ!
こういうのも今まで聴いたことないです。
森山さんは平岡さんの吹くこの音が好きでバンドを組んだのだが、ライブに出た初めの2回は
これそのものを持ってきてくれなかった・・・とか。
4. All The Things You Are A.sax,flh
ドラムがリズムを刻みだして、あれ?アフリカンの3拍子!?
か、と思っていたらサビの部分は高速4ビート。メロになると再びアフリカ。
実はテンポを変えているんじゃなくて、高速4ビートのアクセント位置を間引きしてずらしたもの。
ジャズで使うテクニックの一つですが、こうまでハマったのはあまり聞いたことない。
そして、ドラムソロですが本気でみんなステージ脇へ行っちゃう。
これでソロって、昔のバンドはよくそう言うことやったようですが最近見ないなー。
Saxがちょっとだけバッキングに入ってます。
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ぼちぼちみんなが帰ってきた。
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全員集合
アンコール On The Sunny Side Of The Street S.sax,tp
最後は、もうコッテコテの、これしかないでしょうという、
まるで、お尻の大きなお姐さんが歌い踊りながら道を歩いて行く感じ。
「明日は雪が降らないといいですね、という願いを込めて演奏します」
上の画像見てなにか気づきました?
そう、バンドの横方向が狭いんです。
なぜか?
それはこのバンド、完全生音バンドだから!
足下モニターなし!
だからお互いが聴こえるように、かつ自分の音で他の人の音を消さないように。
これ、出来ないんだよねー なかなか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リハコーナー と 楽屋裏コーナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
森山さん ソプラノ&アルトサックス
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サックスはアルトサックス、ソプラノサックス共にフランスのセルマー製のMark6(マークシックス)です。
アルトは1960年、ソプラノは1975年製造のものでジャズサックス界では特に人気のあるヴィンテージ機種です。
アルトは10年近く前に森町のリペアマン祓川さんから、ソプラノは昨年浜松のリペアマン細川さんから譲っていただきました。
気に入っているポイントは手にしっくりくるキーアクションと吹いた時の息の入る感覚、音色です。
平岡さん トランペット、フリューゲルホーン
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トランペット
Conn コーン
Connstellation コンステレーション
去年の1月にヤフーオークションで入手。
おそらく1960年代の製品。
トム・ハレルの使用楽器ということで長い間憧れだったのですが、びっくりするほど安かったのでつい買ってしまいました。
現代の標準的なトランペットより無骨で重い。
しっかり息を入れると太くて鋭い音も出るし、軽めに吹くとサブトーン気味の中低音が気持ちいいです。
フリューゲルホルン
Antoine courtois アントワーヌ コルトワ
1950年代かそこらの製品。
2005年頃ヤフーオークションで入手
ジャズのフリューゲルでオールドというとケノンというフランスのメーカーが有名なのですが、このコルトワは同時期の、同じくフランスの楽器。しかも安い。
初めて買ったフリューゲルで、古い楽器ですが、機能的にも全く不満がなくずっと使ってます。
サウンド的にも、艶っぽいというよりは、枯れた内省的な音がして好きです。あと見た目も好き。
堀さん ドラム
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情けないことに自分の機材について詳しく把握していないので、覚えている範囲でお伝えします!
ドラムセット:
YAMAHA absolute hybrid maple
色:ヴィンテージナチュラル
サイズ: タムタム12x8 フロアタム 14x13 バスドラム 18x14
去年7月に名古屋の佐竹ドラムショップで購入しました。
これを選んだ理由ですが、vanguard jazz orchestraのJohn Rileyがすごい好きなので、ほぼ即決でこのセットにしました笑
まだ新品に近いので楽器が鳴ってませんが、これからどんどん練習で使っていっていい音が鳴るようにがんばります(^_^)
スネアドラム
スネア TAMA SLPシリーズ bubinga
サイズ:14x5.5
一昨年の3月に佐竹ドラムショップで購入しました。
スティックはプロマークとVicFirthを使っています。
球チップが好きなのでほとんどがその形状ですが、ジャンルによって使い分けています。
スネアは結構カンカンに張ってありましたが、全員生音という演奏形態に慣れておられるようで
大変美しく、コントロールされてました。
シンバル
シンバルは全て叩いて決めています。全て浜松のソニックスで購入しました。
Byzance transition ride 21インチ
samsun medium thin crash 18インチ
Zildjian A Armand medium thin crash 16インチ
Byzance Sand hat 14インチ
堀さんはときどき左の16インチをサイドシンバルで鳴らしてましたが、
なかなかソフトでいい感じの音でした。
ワタシにとっては目からウロコ。
奥山さん オルガン
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3年ほど前に、オルガン関係の機材を新しくしようと思っていたところ、
たまたまHAMMOND SK1が中古で出ているのを見かけてSK1を購入しました。
SK1は鍵盤が1段なので持ち運びには便利ですが、演奏内容によって鍵盤が2段必要になるときには今回のように、
上にMIDIキーボードを載せて、2段のオルガンとして使っています(上鍵盤の音もSK1から出しています)。
足元の右側に置いていたのはLex Rotaryというレスリースピーカーをシミュレートするエフェクタです。
SK1の内蔵のレスリーエフェクトが私のイメージする音と違っていたので、自分のイメージする音に近づけるために、これを接続しています。
オルガンのアンプにはFenderのRUMBLE 100を使っています。
持ち運びやすい軽いものを探していたところ、これを見つけて使い始めました。
出力100ワットで10kgというのはかなり軽いと思います。
もっと軽いベースアンプもありますが、オルガンとの組み合わせを考えると、このアンプが無難かなと現時点では思っています。
奥山さんにインタビューした「オルガンでのジャズ」についてです。
Q:現在のジャズオルガンプレイヤーでお勧めの演奏者と曲を教えてください。
奥山さん:Sam Yahelというオルガン奏者がサックスのJoshua Redmanとやっているyaya3というアルバムに衝撃を受けて
オルガンを始めた、というくらい、私にとってのベストジャズオルガンアルバムがyaya3です。
Q:元祖であるジミースミスの演奏の中でも、これを聴いてみて、というのを二つあげてください。
奥山さん:逆にジミースミスは、知識としては知っていますが、しっかり聴いたことがありません。
ただ、ジミースミスの音色はジャズオルガンの基本になっているので、
そういう意味では、私も少なからず影響を受けていると思います。
Q:ピアノとオルガンと両方やってる奥山さんが、オルガンでのジャズ演奏をするとき気にかけることはなにですか?
奥山さん:他のプレイヤーの出す音に気を付けながら演奏する、という点においては、ピアノもオルガンも同じですが、
リズム、ハーモニー、ダイナミクスに関して、オルガンはピアノよりもバンドに与える影響力が大きいので、
より一層、他のプレイヤーの音に耳を傾ける必要がある楽器だと感じています。
奥山さんが影響を受けたオルガン奏者Sam Yahelのyaya3参考音源です。
うーーむ これはまた出ていただかなくては!
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