2016.5.21 No.222 Banjo&Accordion のレポート

tama

2016年05月25日 14:58

被災者のために私達が出来ることを続けましょう!
被災地の人たちを忘れてはいけないよ」「節電しようね」と家族に言うのでもいいんです!
(オフィス・サロコン地図はここをクリック)
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自然に包まれている様な
独自の雰囲気と音色を あなたに

出演: Banjo & Accordion
バンジョー 稲川友則
アコーディオン TAKAKO(柴田貴子)


【出演者からサロコンファンの皆様へ】
バンジョーとアコーディオンという異色の楽器によるデュオ。
繊細なバンジョーの旋律とどこか懐かしい響きのアコーディオン。
ミュゼット、ジャズ、ポップス、各国の音楽などジャンルにとらわれない演奏をお楽しみください。
Banjo & AccordionのHP ⇒ http://www.banjoaccordion.com/

ぜひ生で聴きたい方のために彼らのスケジュール⇒http://www.banjoaccordion.com/#!live/c1p9k
今すぐCDが欲しい、という方はこちらから⇒http://www.banjoaccordion.com/#!cd/c2414


稲川さん
「東海、関東などで演奏活動をしています。
カントリーやブルーグラスにとどまらず、様々なジャンルに挑戦しバンジョーの可能性を追求しながら、
バンジョーの普及活動にも取り組んでいます。
最近は Banjo & Accordion の活動を中心に、その他いろいろなジャンルのプレーヤーとも共演。
Banjo & Accordion で2枚のCDをリリース。
演奏のご依頼などお気軽にお問合せください。」



柴田さん
「愛知、浜松、関東などでライブ、イベント、などアコーディオンの演奏活動をしています。
Banjo奏者稲川友則と共にBanjo&Accordionで演奏活動
CD『Banjo&Accordion』 『Hush Music』リリース。
豊橋、浜松にてアコーディオン講師、Musa Musicアコーディオン教室代表。
演奏のご依頼など随時承っております。お気軽にお問い合わせください。」


このお二人のユニットを初めて知ったのはこのとき。⇒http://salocontama.hamazo.tv/e5936473.html
ただしこのときはBanjo&Accordionとしてではありません。
サロコンにBanjo&Accordionとして出ていただいたのは昨年から。⇒http://salocontama.hamazo.tv/e6260670.html



ミュゼット って聞くと癖になるんです。
(正確にはパリ・ミュゼット だそうです。調べました)
ワタクシも癖になりました。
そして、もっといろんな方々に「こんな素敵な曲・演奏があるんだよ!」と知らせたい。
ということで、今年もお出でいただきました。

前日には新聞にも紹介されました!
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そのせいか、お二人のもともとのファンなのか、いずれにせよサロコンお初なお客様多し!
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途中休憩時間にはバンジョーに触れる体験やら、CD販売にサイン会まで!
皆さんとても楽しんでくださいました。

さて、演奏されたセットリストです。
曲ごとの使用バンジョーとアコーディオンを曲リストに記しましたが、アコーディオンは1st.setの6と7曲目以外は
すべて37鍵のVICTORIA・Capriccioです。

1st.set
1. Style Musette
 (バンジョー:デザートローズ)
  お二人の演奏動画より
  

  聴いた途端に「おお!パリ!」という気分になれる曲。

  この曲の演奏後、Takakoさんによるアコーディオンの説明。
  「鍵盤の反対側にボタンが一杯ついてて、その内のいくつかにキラキラした目印が付いてます。
  それを指先で探りつつ位置の基準にして和音を鳴らします。
  右の鍵盤にはスイッチが付いててそれにより音色や高低を変えます。
  重い楽器ですので疲れます。速い曲を演奏すると100mダッシュした感じになります。」


2. ミッシェル (バンジョー:デザートローズ)
  ビートルズの曲ですが、もともと曲の作りがビートルズにとってシャンソン風を意識したような曲。

  ここで、稲川さんによるバンジョーの説明。ここで明らかにされた日本初バンジョー演奏とは。
  なんと幕末、ペリーによる黒船来航第2回目のとき。白人たちが顔を黒く塗って黒人のような演奏・歌・芸をする
  「ミンストレルショー」を日本各地で披露し、そのとき「楽団」にバンジョーが入っているのです。

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  ちなみにこの絵は「黒船来航絵巻」です。

3. When You're Smiling (バンジョー:デザートローズ)
  この曲いろんな方が歌ったり演奏したりしておりまして、フランク・シナトラ、ビリー・ホリディ、ディーン・マーチン
  ドリス・ディ、ルイ・アームストロングなどなど さすがにそれぞれの個性が出ております。
  シナトラが一番都会的かも。(youtubeで聴き較べをおススメします)
  稲川さんと柴田さんが演奏は「古きよき黄金時代のアメリカ」ジャズの香りがしておりました。

4. Down By The Sally Garden (バンジョー:デザートローズ)
  お二人の演奏動画より
  
  アイリッシュ!
  稲川さん「柳の木の下で恋人たちがデートした」
  そんな感じにぴったり。

5. Django's Castle (バンジョー:デザートローズ)
  欧州のジャズです。
  作曲者の「ジャンゴ・ラインハルト」はギタリストでジプシースイングの創始者とも言われている(だそうです)。
  遠トリさん持ちネタ「マイナースイング」はこの人の作品で、これぞジプシースイングという感じですが
  この曲は「おっとり」「温かい海辺の街」な雰囲気。



6. ナポリのそよ風 (バンジョー:ウィンザー アコーディオン:41鍵VICTORIA・Super)
  ワタクシ こういう曲「好きだわー」
  シャンソンとカンツォーネ両方のいいとこ取りなカワイイ曲です。
  youtubeでこういう動画発見。もうちょっと画像音色ちゃんとしてるといいんですけどねー
  

7. Le pas de la mule (バンジョー:ウィンザー アコーディオン:41鍵VICTORIA・Super)
  こんな曲 ⇒https://www.youtube.com/watch?v=0Dq_wn3_wzA
  お二人の演奏を聴いてるとパリの下町の演芸館でのコメディや、女性ダンサーが踊るときのBGMに聴こえてきます。

  が、リハで初めて聴いたとき「あれ?」と思ったのは
  なんだか聞いたことのあるメロディだから。
  これ⇒https://www.youtube.com/watch?v=Nu_LUaqKDc8

休憩時間はこんな感じ

 そりゃあもう大騒ぎ

  
2nd.set

1. John Henry
 (バンジョー:デザートローズ)
  第2部は、まずバンジョーのソロから。


  右の画像はチューニングしているのじゃなくて、演奏中にペグを回して、エレキで言うところのビブラートをやってるところ。
  これはなかなかリスキーな奏法ですね!  

  稲川さん「(この曲は)昔から白人・黒人の両方に歌われてきたフォークソングです。」
  「ジョン・ヘンリー(John Henry)は、多くの歌、物語、演劇、小説で扱われているアフリカ系アメリカ人の庶民の英雄」
  そういう「歌い継がれてきた」曲なんですね。
  ・・・カントリー&ウェスタンに詳しい方なら知ってるでしょうが、私は詳しくないので調べました。
  どんな曲か、参考音源こちら⇒https://www.youtube.com/watch?v=Xaq0t9OQOd8

2. ちいさなレストラン (バンジョー:デザートローズ)
  つづいてアコーディオン・ソロ。

  お色直ししてくれました! 柴田さんのファッション感覚は凄い。

  なんだか「悲しい恋を詠んだ詩がついていそうな」曲です。
  
3. セイルズ (バンジョー:デザートローズ)
  カントリーギタリストとして有名なチェット・アトキンスの曲。
  お二人の動画から
  
  メロディの頭の部分がなんか「大阪で生まれた女」を思わせるなぁ・・・。
  勿論、チェット・アトキンスの方が先ですが。

4. ワシントン広場の夜は更けて (バンジョー:ギブソン・グラナダ)
  日本でも随分流行りました。歌詞もついてたし。
  ダニ―飯田とパラダイスキングという坂本九が在籍した(もとはバンドボーイだったっけ?)バンドが歌って
  ザ・ヒットパレードに出てたような。ダークダックスも歌ってたな。

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  なんと、お二人に呼び込まれて出て来たのは1960年前後に若者だった老人。
  ちゃんと着替えまでして、いそいそと。

5. Honey Suckle Rose (バンジョー:デザートローズ)
  ジャズのスタンダードですが、作られたのは1937だそうでスィング・ジャズ全盛の頃。
  この頃の曲は今でもいろんな人によって歌われています。

  変なおじさんはこの2曲で出番終了。緊張で疲れ果てておりましたとさ!

 
6. My Favourite Things  (バンジョー:デザートローズ)
  お二人のイントロがTAKE5そっくりですが、リズムは6。
  この曲はミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で「私のお気に入り」として使われたものですが、なによりも
  モダンジャズの巨匠ジョンコルトレーンがとりあげて演奏するわ、JRがCMで使うわ、超有名に。

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7. 真実のワルツ  (バンジョー:デザートローズ)
  お二人の動画より
  
  ミュゼットですが、なにかしらメリーゴーラウンドのBGMを思わせますね。
  
8. アメイジング・グレース (バンジョー:デザートローズ)
  説明不要。老いも若きも先刻ご存じの日本で大人気の曲です。
  朗々とした感じで演奏されました。




9. リベル・タンゴ (バンジョー:デザートローズ)
 お二人の動画より
 
  この曲も、今や演奏ジャンルを問わずに取り上げられていて、タンゴの代表曲になっちゃった。
  30年前なら、ポピュラーなタンゴの曲と言ったらラ・クンパルシータでしたけどねぇ。

アンコール Take5 (バンジョー:デザートローズ)
  これは意外でした。
  このお二人、5拍子などと言う「外す」曲はやらないものと思っていた私が間違っておりました。
  テーマもアドリブも軽々と、しかも半端なコピーじゃない、きちんとしたジャズアレンジの立派なもんでした。
  脱帽!


今度は何を聞かせてくれるのか楽しみです!!

     


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おなじみ リハコーナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずは、柴田さんのスマホの画像から




続いて私の撮った画像






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楽器のことも!
柴田さんに聞いてみました。
1.演奏後に、ピアニストがアコーディオンを弾こうとしたら左手が全然動かないと言ってましたが重いから?
2.アコーディオンも調律するの?
3. 440とかですか?
4. どれをどの曲で?

柴田さん

1.左手が動かないのはボタンの配列にちゃんと指が乗っからなくて思うように音が出せてなかったのだと思います。

2.アコーディオンの調律は私は気になった時だけですが、
 プロで本格的にコンサートなどご活躍されている方は(cobaさんとか)きっと定期的にされてるのだと思います。

3.楽器によって違うんですよ〜(笑) 私のは442.441.443と全部違いまーす!
 カプリッツォは442。スーパーが441です!443の方は殆ど使ってません(笑)

4. 37鍵盤がほとんどメインで使っていて、
  大きい41鍵盤は古いバンジョーの時だけです。



これが殆どの曲で使われた37鍵のカプリッツォ


こっちが2曲でだけ使われたスーパー。


稲川さんにもバンジョー三本の使い分けの元になる「それぞれの音色」について聞きました。


稲川さん

ウィンザー(1-6. 7)。
120年前のイギリス製。ナイロン弦とスチール弦を組み合わせてあります。
柔らかいベース音とシャキッとしたカッティングで100年前のミュゼットの音、そのものです。


ギブソングラナダ(2-4)
メープル特有の明るく抜ける感じの音です。
ブルーグラスにはこちらの方がいいかもしれません。
ワシントン広場の夜は更けて はフラットピックでデキシージャズバンジョー特有な甲高い音がこのバンジョーで良く出ます。


デザートローズ(その他全て)。
マホガニー特有の柔らかい優しい音のバンジョーです。
私のメインバンジョーです。音がデカいです(笑)
(横になってるのが「デザートローズ」)





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