2012.2/18 夜サロコン No.155 MASHの様子(訂正あり)

tama

2012年02月21日 20:54

被災者のために私達が出来ることを続けましょう!
被災地の人たちを忘れてはいけないよ」「節電しようね」と家族に言うのでもいいんです!



映画「卒業」を観たあの頃に、想いを寄せて
ハーモニー&アコースティックギター~Mash
出 演:MASH
今井 聡(ヴォーカル、ギターほか)
成田雅志(ヴォーカル、ギター、ピアノ)




誰にも聴くだけで多感な若き日々の思い出が甦る音楽がありますよね。
1970年代前後に出会った音楽や映画は僕たちにとって宝物です。
そんな時代の気分を僕たちの音楽で多少でも味わっていただければ幸いです。


2003年3月がMASHさんのサロコン初登場。勿論「青少年ホーム」でのお話。
これをご参照ください→http://solocon.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/no4903315mash_bc71.html
この画像は何年も後になってから掲載したものです。
ちょっとほとぼりが冷めるまで「待った」が掛かっておりました。

もともとMASHさんはある方からのご推薦でした。
磐田にお住まいで、大手音楽会社のプロデューサーをリタイヤされた方。
MASHの今井さんのご自宅とその方のご自宅が近かったんですよねー。
MASHの歌の録音を聴かせてもらい、コーラスの見事さにびっくり。
サロコンへの出演をお願いしました。

それ以来のお付合いです。
今回のコーラスも絶好調でしたよ!!



世の中には「俺たちはコピーじゃない。カバーだ」と言ってる人たちがいます。
見事に個性を加えたアレンジになっているカバーを聴くのは幸せのひと時!
ただ、そういうのはごくわずか。
大体は、原曲のままやろうとしたのに
「こんなんなっちゃったカバー」。
(もっとツライのが「思い込みオリジナル」)
MASHさんの演奏は胸を張って「コピーです」と言っていい、素晴らしいコーラスですよ。

1st.set
1. サウンド・オブ・サイレンス
2. スカロー・フェア
3. 59番街橋の歌
4. 夢の中の世界
5. 旧友~ブックエンドのテーマ
6. パンキーのジレンマ
7. 早く家に帰りたい
8. キャシーの歌
9. とても変わった人
10. エミリー・エミリー
11. 冬の散歩道
12. 木の葉は緑
13. 四月になれば彼女は
14. ミセス・ロビンソン



前半後半あわせてなんと全24曲!!
曲数に関してはサロコン記録じゃないかなと思います。
正直、初めて聴く曲も結構あり、マニアが作ったS&Gベスト盤の様相です。
 
2nd.set
1. ボクサー 
2. コンドルは飛んでゆく 
3. フランク・ロイド・ライトに捧げる歌
4. ニューヨークの少年
5. アメリカ
6. アメリカの歌
7. いとしのセシリア
8. 明日に架ける橋

アンコール
1. バイ・バイ・ラブ
2. ソング・フォー・ジ・アスキング



1曲だけピアノを使いました。その曲は「明日に架ける橋」。
実は、2010年に昼間のサロコンでヤマ発CPでMASHさんに歌ってもらったのですが
そのとき会場にあった40歳のYAMAHAグランドに成田さんが興味を持ち
「明日に架ける橋」のさわりだけ弾かれたんです。
それから2年。今回、フルコーラスピアノで歌ってくださいました!
これを聴いた人は今年いいことがありますよ!




・・・・・・・・・・・・・リハ など・・・・・・・・・・・・・・・

 

お二人揃って、予定より若干早くお出でになり
成田さんがまずやったことはピアノを弾く、でした。
今井さんは12弦ギターのチューニング。
老眼で「24弦に見える」
とか。





ピアノに立てたMICはオーディオテクニカ

コンデンサーです。


では、楽器情報のコーナー!

今井さんの楽器
①マーチン D18
 

サイモン&ガーファンクル(以下S&G)の1stアルバム「水曜の朝、午前3時」のアルバムジャケットに
NYの地下鉄ホームで撮影した2人写真が使用されていますが
このときにポール・サイモンが持っているのがマーチンD18です。
1967年1月のライヴを収録した公式アルバム「ライヴ・フロム・ニュー・ヨークシティ1967」のアルバムジャケットでポールが弾いているのもこのD18です。

1967年6月に開催されたモンタレー・ポップ・フェスに出演したときにはギルドF30Rのカスタムギターを弾いているので
S&Gの現役時代においてデビューの1964年~1967年前半までポール・サイモンがメインに使用したギターと確認できます。

Mashが最初にサロコンに出演させていただいた2003年3月のときに僕はマーチンD28を使用していました。
このときのサロコンを機にS&GのカバーをまじめにやろうということになりD18に持ち替えました。
D18はD28の下級モデルと位置付けるのは間違いで
はっきりと音色の個性が異なる楽器としてD18を選ぶミュージシャンも少なくありません。

音色の差は使用している木の材質による部分が大きく
再度とバックがふくよかで深みのあるローズウッドを使用したD28に対し
マホガニーを使用したD18は音の粒立ちが良くきらびやかな音色が特徴です。
楽器の重量と同じく弦のアタックも軽く、フィンガーピッカー向きだと思います。
僕がギターで影響を受けたカナダのシンガー&ソングライター、ブルース・コバーン
も初期はD18でした。

②ギルドF30R
 

S&Gの現役時代からソロ時代にかけてにポール・サイモンがメインに使用したのがギルドF30R。
ポールは1967年にギルド社に特注で2本のF30Rカスタムモデルを作っており
そのスペックはサイド&バックがハカランダと呼ばれ、いまでは希少となったブラジル産ローズウッド。
指板はエボニー(黒檀)、ボディはジャンボタイプのギルドFシリーズより小ぶりな
マーチンのOOOシリーズに近いものでした。

僕が使用しているF30Rは1990年ころに作られた米国ギルド製で、
ポール・サイモンのカスタムモデルに近いスペックになっています。
サイド&バックはハカランダではないですがローズウッド、指板もエボニー、
ボディサイズもマーチンのオーディトリアム風です。
ちなみにギルド社のカタログにこのタイプはなく、F30Rはサイド&バックが
かってはマホガニー、現在はメイプルです。
指板もエボニーではなくマホガニーでボディサイズはより丸みのあるジャンボスタイルです。
僕のF30Rはボディが薄めの割に音量もありローズウッド特有の丸みのある倍音が保たれ
弦の粒立ちも良くて指引きにもピック弾きにも良い音で鳴ってくれます。

2003年3月のサロコンを機にギルドのF30を探していたところ偶然にもこのギターの存在を知り
当時のオーナーから譲っていただきました。
神さまがS&Gをやるようにとの啓示が下されたのではないかと、勝手に思っています。

Mashのライヴではこのギターを主に使用していて全曲このギター一本でやることが多いですが
環境の良い会場でたっぷり演奏するときはマーチンも持っていき
カポタストの位置によりなるべくチューニングに時間を費やさないように使い分けています。
「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」など初期に曲はマーチン、後期の曲はギルドという選択も加味しますが。

③ギルドF212
 

S&Gの現役時代のライヴはポールサイモンのギターだけで演奏されることが多く
そのためライヴではスタジオ盤のアレンジが施されたバージョンとは異なり
毎回ポールの才気あふれるフリーキーな演奏を楽しめます。
そんな頃のライヴではポールは6弦ギターと12弦ギターをステージに自ら持ち込み弾き分けていました。
「エミリー・エミリー」「冬の散歩道」「私の兄弟」「ニューヨークの少年」といった曲は12弦でないとあの味は出ません。
モンタレ―ポップフェスティバルのアウトテイクを収録した映像では「早く家に帰りたい」も12弦で演奏しています。
僕のF212は1964年製のオリジナルスペックです。
古い個体なのでフィンガーボード(鼈甲)に沿って特有のクラックが入っていますし、ペグも老いぼれです。
先述の公式ライヴアルバム「ライヴ・フロム・ニューヨークシティ1967」のアル
バム内ジャケットにポールがギルドF212を弾いて歌っている写真がありますが、
僕のF212と同じ個体ではないかと思います。
このギターも2003年3月のサロコン後に偶然存在を知りオーナーから譲ってもらいました。
これも神のお導きかと。

④アイリッシュ・マンドリン
 

僕はMash結成前からアイリッシュバンドOisinでブズーキという弦楽器を弾いています。
このマンドリンはブズーキと同じラインで制作されていたアイリッシュスタイルのものです。
サイズ的にはマンドリンとブズーキの間にオクターヴ・マンドリンもあり
僕はアイリッシュバンドではブズーキとオクターヴ・マンドリンを弾き
マンドリンは僕の家内が弾いています。

制作しているのはケンタッキーブランドでマンドリンやバンジョーを制作している日本のメーカーです。
トリニティというブランドですが、このブランドは現在韓国製に代わっていると聞いたことがあります。
Mashでは「コンドルは飛んでいく」でチャランゴの代わりに使っています。


成田さん
「コンドルは飛んでいく」・「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」で使用したのはクラシックギター
松岡良治 M-200」です。

 

ボサノバ演奏用に6年前、購入したのですが、ネックの肉厚が薄く、ボサノバ特有のテンションコードも押さえやすいので、大変重宝しています。

豊かな音量、きらびやかな音色が特徴なだけに「コンドルは飛んでいく」では、
親指で低音部の5、6弦を、そのほかの指で、4、3、2弦を一緒に弾く奏法をパーカッシブに行い、
南米アンデス地方の大空をコンドルが雄飛するシーンをイメージしながら演奏しました。

また、「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」はサイモン&ガーファンクルのナンバーでは唯一ともいえるボサノバ・テイストの楽曲。
スヌーズなリズム、バチーダ(ビート)を心がけ、まったりした雰囲気を出すことに努めました。



この日のコーヒーについていたのは



梅の花のクッキー 評判がよかったですよ!
可愛いし美味しいし。
作ったのは豊田町駅南西線路沿いにある「くすのき」さん。

そして23時に食べた台湾飯屋での絶品は!


パクチーさいこー!!!
(料理名 未だ覚えられず!)
そうそう この料理 メニューに載ってません。



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